【REPORT】「思いっきり絵の具と遊んで、とびっきりの笑顔を福島に届けよう」 一時画伯 vol.18 佐原和人:「色花」 × 市川勝弘「福島スマイルプロジェクト」

2013.11.29

またまたご報告が遅くなり、すみません!先月14日(月・祝)、東京は都立青山公園で催されていた「ドイツフェスティバル2013」のワークショップブースでのワークショップレポートです。

 もっと都内でもワークショップが開催できたらなーと思っていた一時画伯ですが、これまでもご支援いただいているドイツ銀行グループさんから、ドイツフェスティバルでワークショップを開催して欲しいとお声掛けいただいたいうのが今回のワークショップのそもそもの依頼きっかけです。福島から避難しているご家族にも参加のお声掛けをするということで、私たち一時画伯は、写真家・市川勝弘さんによる「福島スマイルプロジェクト」とのコラボレーションを企画し、アーティスト・佐原和人さんに案を練っていただき、佐原さんと市川さんによる協同ワークショップが実現しました。

※「福島スマイルプロジェクト」・・・写真家・市川勝弘は、夫人の出身地である福島県楢葉町の「日常」を8年にわたり、撮り貯めていました。その写真展「日常」は、日本各地やオーストリアで開催されました。そして東日本大震災後、その市川が始めた本プロジェクトは、《福島に笑顔を届けよう!》を合い言葉に、来場者のポートレートを撮影し、その場でプリントし、1枚はプレゼント、もう1枚には福島に対するメッセージを書いてもらい、その場に展示するとともに、後日、福島県内で展示するというもの。声高に社会問題を唱えるのではなく、風化を防ぎ、現状を伝えながらも、目指すのは前向きな市民と市民とのエール交換。忘れていない、ということを伝えるというプロジェクトです。

※ WS準備中! 好評の一時画伯バッチに新色登場。写真家市川さんが実際にお仕事で使っているストロボなどを設置したり、念入りに養生をしたり。分刻みのWSだったので、タイムテーブル!


第一部:一時画伯ワークショップvol.18「色花」 × 「福島スマイルプロジェクト」

 WSタイトル「色花」とは、願いをこめてひいた《色おみくじ》に書いてある色の水を、こちらもおみくじで指定された道具で、思いっきり撒いちゃおう!というもの。Vol.16で開催した「色の幸」のドイツフェスティバルバージョンです。

そして今回、みんなで「色水ばっしゃーーん!」をして制作するのは、写真撮影用の背景紙。背景紙を色の花で彩りました。

予め参加予約をしてくれていたお子さんたちを4グループにわけて、1人ずつ「ばっしゃーーん!」

いつもは先生に「絵の具をこぼさないように!」と、怒られるようなことなのに、それをやると、この日の先生・佐原さんや周りの大人たちは大喜び。最初はとまどいつつも、みんな、思いっきり大胆に、背景紙を彩ってくれました!1グループの《色の花》が咲いた後は、彩ったバックシートの前で、とびっきりの笑顔で写真撮影!ここからが「福島スマイルプロジェクト」です。

 写真家・市川さんがグループごとに、ストロボ等のプロ機材を使用して撮影 → その場で写真をセレクト&印刷 → みんなで「福島へ向けてのメッセージ」を書きます。この写真は、12月7日と8日、福島県いわき駅前にある「LATOV」にて展示され、参加者のみなさんの笑顔と思いを福島に実際に届けます!

※ 佐原さん・市川さんからこの日の内容を真剣にきくお子さんたち。佐原さんやスタッフのサポートのもと、思いっきり「色水ばっしゃーーーん!」

そして、みんなの色が重なってできた「色花」は乾かして、なんと写真の額に。メッセージは書かず、お土産用として印刷した写真に、この「色花」をあわせて、年明けに参加者のお手元に郵送致します(現在、ドイツ銀行グループさん社内で展示中)。

※ みんなの色がどんどん重なって、その前でとびっきりの笑顔でphoto shooting ! PCの前で真剣に悩んで写真を選び、真剣に考えて写真にメッセージを書きます。彩った「色花」は、地面に下ろして、乾かします。

「福島スマイルプロジェクト」は、午後、改めて開催しました。

今度は予約なし、大人もお子さんも誰でもその場で参加OK!小さいお子さんが兄弟やお友達を気遣う姿や、あたたかいご家族、仲間の姿を垣間見る事ができました。普段は、なんだか照れて、カメラの前で顔を近づけることのないご夫婦や親子も、仲間達も、カメラにむかって思いっきり走ってきて!と言われた子どもたちも、みんなとってもいい笑顔。

そして、参加者全員の方が福島へのメッセージを真剣に書いてくださいました。

 後半の時間で撮った写真+メッセージも、もちろん福島へ届けます! スタッフとして動いている私たちも笑顔に自然となる時間となりました。

※メッセージ入りの写真は福島へ。同じ写真(メッセージなし)を参加者のお手元へ。その場での写真セレクト&出力は、青空デザイン事務所(スタッフも本物のアートディレクターとグラフィックデザイナーです!)!「色花」はカットして写真と組み合わせて第一部の参加者に送られます。


機会をいただき、この企画を協賛・サポートして下さったドイツ銀行グループのみなさま、お忙しいところ担当して下さった佐原さん・市川さん、時間制限が厳しいタイムテーブルの中、ビシバシ動き回ってくれたスタッフのみなさま、この場をかりて御礼申し上げます。

 ありがとうございました!!

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※参加者のみなさんの写真は「LATOV」で展示されます。概要は下記の通り。もちろん、写真家・市川さんも現場にいらっしゃいます。

 LATOVアートフェス「こどもたちのクリスマス」内「元気な笑顔撮影会(福島スマイルプロジェクト)」

 12月7日(土)—8日(日)

(※「こどもたちのクリスマス」:11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝))

会場:いわき駅前再開発ビル「LATOV」1階エントランス 〒970-8026 福島県いわき市平字田町120番地  TEL : 0246-25-0200 http://www.latov.com/

 

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