vol.06 流 麻二果 + 本橋良介:虹の柱 《番屋プロジェクト/浜市番屋(東松島)竣工セレモニー》 〜 ワークショップ編 〜

2011.09.04

【実施日】
2011年9月4日(日) 10:30〜13:00
【参加者】
漁協の呼びかけによって集まった浜市小学校5名(高学年)
【場 所】
浜市番屋(宮城県東松島市)(宮城県東松島市浜市字東浮足88-1)
【主 催】
宮城県漁業協同組合鳴瀬支所 + 宮城大学竹内研究室 + 宮城大学「ART STANDARD.」+ 一時画伯
【企 画】
一時画伯推進委員会
【趣 旨】
宮城大学竹内泰研究室の学生が設計し、宮城県漁業協同組合鳴瀬支所とともに建てた東松島市の番屋。漁協・宮城大学竹内研究室・宮城大学「ART STANDARD.」・一時画伯との協動で、この番屋の竣工を記念して、番屋の柱を美しく塗るワークショップ。7月にアートフェア東京で開催した同ワークショップの際、東京の子供たちが塗った壁紙も、彼らの想いとともに柱に設置する。
また、ワークショップの後、BBQパーティーを同番屋で開催し、番屋の竣工を祝う。
【手 順】
Step.1 「色コーナーで好きな色を」
参加した子供たちに、好きな色、元気が出る色などを2色イメージしてもらう。
原色のアクリル絵具を用意し、スタッフがその2色を混色して作り出す。
⇒色の仕組みを理解させる

Step.2「虹を描く」
約360mm幅の壁紙/キャンバスを横長に壁面に貼付しておく。子供たちは好きな場所で、自分の2色を好きな幅に塗る。移動して複数箇所を塗ってもよい。
他の人の描いた部分に上書きしない。
⇒沢山の色(15名×2色=30色)が隣り合ってどのように見えるか鑑賞する

【担当アーティスト】
流 麻二果(ながれ まにか)
1975年生まれ、女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。
若手作家の登竜門「VOCA 2000」への出品を皮切りに、「文化庁新進芸術家在外研修員(NY滞在)、2004年ポーラ美術振興財団在外研修員(NY・トルコ滞在)などを経て、2006年「VOCA 2006」、「POLA新鋭展」、2008年「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」等の出展作家に選ばれる。2010年12月、新国立美術館開催の「DOMANI・明日展2010」に出展。現在、油彩作品の発表をベースに、他ジャンルの人たちとのコラボレーション制作やワークショップを行うなど多方面に活躍中。「一時画伯」発起人。
・流麻二果HP:http://www.manikanagare.com

本橋良介(もとはし りょうすけ)
建築家。1981年生。2009年東京工業大学大学院建築学専攻博士課程満期退学ののち、フランスの設計事務所勤務、現在に至る。

【REPORT】vol.06 流 麻二果 + 本橋良介:虹の柱 《番屋プロジェクト/浜市番屋(東松島)竣工セレモニー》 〜 ワークショップ編 〜

2011.09.05

9月4日(日)に、東松島市に竣工した番屋(漁師さんが作業したり集まったりする場所、8月11日竣工の番屋第2号)で竣工セレモニーを開催してきました!

セレモニーのコンテンツは……

=番屋の柱に、7月の《流 麻二果 + 本橋良介「虹の柱」@「アートフェア東京」》で東京のお子さん達が彩ってくれた壁紙を届ける&設置

=番屋近くにあっる浜市小の子供達が柱の壁紙を塗る《「虹の柱」東松島WORKSHOP》&設置

=番屋の前で、みんなでB.B.Q. !!

 

集まったのは……

一緒にこのセレモニーを作った、

=宮城県漁業協同組合鳴瀬支所の漁師の皆さん

番屋プロジェクトを始めた宮城大学竹内研究室の竹内先生と学生の皆さん

=宮城大学公認のアートコミュニケーション・サークルART STANDARD.の学生の皆さん)

=我々、一時画伯

 

参加してくれた、

=市立浜市小の子供達と先生

 

総勢約50名の人達が集まり、このセレモニーの時間を共有しました。

↓WS途中の様子↓

 

このセレモニーの様子は、写真家のハービー・山口さんが撮影してくれたましたので、写真が届いたら、詳細のご報告とともにこちらでお知らせさせていただきます!!

人の内面が伝わる写真を撮り続けているハービーさんが、集まった皆のどんな表情を撮ってくださったのか、出来上がりが待ち遠しいです。

 

また、この様子が、毎日新聞(東京版:95日夕刊)に掲載されました☆

 

一時画伯にとって、初めて首都圏を離れて行うWSだったので開催するまではドキドキでしたが、こうして色々な人達と作り上げた時間を経て、新たな・そして大きな一歩を踏み出せたのではないかと感じています。

「アートフェア東京」での開催も含め、関わった全ての人達・参加者の皆さんに心から感謝いたします。

ありがとうございました!

 

こうしてどんどん繋がって、進んで行きましょう!

 

まずは、セレモニー開催のご報告と、お礼まで。

詳細REPORT + ハービーさんの写真も楽しみにしていて下さいね☆

 

From 一時画伯・事務局

 

↓↓↓というわけで、ここからはWS担当アーティストの流がレポートします!↓↓↓

 

一時画伯メンバーは前日9/3に東松島入りして準備をスタート。

台風が紀伊半島を直撃していた頃、ここ宮城の海も荒れていました。

 

左手遠くに見える数本の松林まで、津波が来るまでは陸続きだったそうです。

こんなにも地形を変えてしまった日の事を、忘れてはなりません。

 

9/4は驚くほどの晴天。

宮城大学竹内研究室による番屋プロジェクト第二弾「東松島 浜市番屋」も輝いています。

今日はこの竣工記念セレモニーを一時画伯が担います。

まずは「虹の柱」ワークショップから。

現地の子供たちの予定を優先して日程がズレこんだため、本橋良介さんは仕事先のパリに戻ってしまったのですが、不在を埋めるべく流 麻二果に加え、宮城大学のアートコミュニケーション・サークル「ART STANDARD.」のみなさんがスタッフに入ってくれました。浜市小の子供たちや先生をお迎えして、いよいよ作業スタートです。

真剣作業!

色を選ぶ目も真剣です。

ここは上水はきているのですが下水がまだなので、筆やカップを洗えません。ますます混色を工夫して新しい色の発見をするしかなくなって、色に対する興味も増したかな?

漁師のお父さん方も「俺もやっていいの~」と参加!

一本目が完成!

飽きることなく、塗り続けてくれています!

どんどん完成!オーディエンスもたくさん見守ってくださってます。

一方、宮城大学竹内研究室のみなさんによって、アートフェア東京での「虹の柱」がどんどん柱に巻かれていきます!

 

 

さすがのアクロバティックな動き!

 

道具が簡単に洗えない状況という理由もあったかもしれませんが、東京のビビッドで溌剌とした色彩に対して、東松島では優しい暖かい色調になりました。それらが混ざって番屋の室内を彩りました!

たたずんでいるのは浜市番屋を設計した宮城大学の岩城くん。

 

「虹の柱」が完成した浜市番屋の中で記念撮影!

参加してくれた浜市小の子供たち、先生、地元漁師のみなさん、宮城大学のみなさん、応援に立ち寄って下さった方々、そしてアートフェア東京で参加してくれた子供たち、ご協力下さった全ての方にこの場を借りて御礼申し上げます!

この日のBBQ PARTYの様子はこちらで。

(流)

一時画伯ロゴの画像のみ (C)ハービー山口

☆このWSの他の写真はFacebook一時画伯ページで更に公開中☆

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