vol.15 小松宏誠:にじの「○○○○○」をつくろう! 〜 アートフェア東京 2013 キッズプログラム 〜

2013.03.23

【実施日】
2013年3月23日(土) 午前の部11:00〜12:30、午後の部14:00〜15:30
【参加者】
午前の部16人、午後の部16人 (4歳〜13歳くらいまでを対象)の計32名
【場 所】
アートフェア東京2013 エデュケーショナルラウンジ(東京国際フォーラム:東京都千代田区丸の内3-5-1)
【主 催】
アートフェア東京実行委員会
【企画・運営】
ワークショップについて:一時画伯推進委員会
【協 賛】
ドイツ銀行グループ
【協 力】
ドイツ銀行グループ、渡辺元佳、関口潤子、斉藤英恵、高野美緒子、森あさ子、ほか
【趣 旨】
光の世界に生息するどうぶつをイメージしてつくろう そして、光の世界にはばたかせよう その動きを、放つ光を、体験しようーー

参加者には、光の世界に生息すると言われる「○○○○○」の姿を想像して、まず紙に描いてもらい、命名してもらいます。 そして、その姿を、ホログラムシートを貼った厚紙を切り貼りして制作します。 それを糸に吊せるようにして完成。 完成後は太陽のかわりに、強烈なLEDスポットライトを当てて、光と虹を反射させます。

自分のつくった世界で起きていた、にじいろの現象が、現実空間に広がるのです。 想像する楽しさ、工作の楽しさ、現象を体感する楽しさを混ぜ合わせたワークショップとなります。

もちろん作品を持ち帰って、太陽の当たる場所に飾っても虹は出るので、体験を自分の家に持ち帰る事で、日常の中でも想像がふくらんだり、光がより魅力的なものに感じられるといいなという期待もこめています。

【手 順】

1) 光の世界に生息すると言われる「○○○○○」の姿を想像して、まず紙に描く。

2) その姿を、ホログラムシート(無地)を貼った厚紙を、はさみ・ホチキス・透明セロテープなどをつかって切り貼りして制作。(布や枝、葉っぱ、スーパーボールなどの素材もつかいながら)

3) 針金をつかって、吊るせるようにする。

4) 発表会&まとめ

壁にある吊るし用フックに作品を吊るし、つくったものの名前を発表。LED照明をうまく作品に当て、壁に虹の光をうつす。

5) 作品は、持ち帰っておたのしみ!

【担当アーティスト】
小松宏誠(こまつ こうせい)

1981年徳島県生まれ、武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。鳥の進化・存在の美しさをテーマとした作品を製作中。動きのあるメディアアート作品から、空間構成、剥製を用いたオブジェ、平面、羽毛の花など、その表現手法は限定していない。アーティストグループ「アトリエオモヤ」のメンバー。受賞歴、展覧会、多数。kosei-komatsu.com

 

【REPORT】vol.15 小松宏誠:にじのどうぶつ「○○○○○」をつくろう! ~ アートフェア東京 2013 キッズプログラム ~

2013.04.04

written by フナコシ

少々時間があいてしまいましたが、3月23日のワークショップ・レポートです。


今年も一時画伯は、アートフェア東京でワークショップを開催させていただきました。

一時画伯のワークショップは、この回でいよいよvol.15。アートフェア東京には、2011から参加させていただいたので3回目となります。

一時画伯は、現在は東日本大震災復興支援ということで東北3県で主な活動をしていましたので、東京でのワークショップは、この「アートフェア東京」の年1回(今年は東京開催を増やしていきたいと思っていますが!)。

1年ぶりに会うお子さんが何人もいらっしゃったり(みんなとっても成長していて毎度ビックリ!)、アートフェア東京でのワークショップにすべて参加してくれているお子さん達もいて、私たちもこの機会をとても楽しみにしておりました。

 

今回の担当アーティストは、一時画伯では初登板の小松宏誠(こまつ こうせい)さん。

空間~平面・メディアアートなど、 枠のない表現手法で、鳥の進化・存在の美しさをテーマに制作していて、あらゆる「現象」を扱う作品を発表し続けている注目のアーティストです。

 

ワークショップのキーワードは、ひかり・にじ・どうぶつ

 

光の世界に生息するどうぶつをイメージしてつくろう

そして、光の世界にはばたかせよう

その動きを、放つ光を、体験しようーー

 

このようなコンセプトで、参加者に「自分だけの、にじのどうぶつ」を作ってもらいました。

 

まずは、本日の先生、小松さんから光の見え方について、実際にこれから「どうぶつ」を作るシートをつかって実演説明。

参加者である小さなお子さんが「むらさきは、あか + あお で出来ていること」を知っていたり、ちょっとお姉さん・お兄さんになると、光の三原色を知っていたりで、ビックリ。

(一時画伯スタッフは「我々の時代も、小学校の教科書とかで習った……っけ?」 とドギマギ。)

そして、つくるどうぶつをイメージして絵を描き、そこからカタチを見つけていって、立体にしていきます。

大人にとっても《2D → 3D》にするのは、難しいこと。

けれど、そこは元気な子どもパワー! つくりたーーーい、という気持ちがあったから、自然とみんな、積極的に手が動き始めました!

 

もちろん、なかには「どうしようかな…」と躊躇するお子さんもいます。

でも、一時画伯のワークショップでは、大人の価値観でいう「上手に」「器用に」作る必要はありません。

スタッフとお話ししながら、お友達と一緒に遊ぶように、ワークショップを楽しんでもらいたいのですから。

スタッフと一緒にマイペースで制作に励んでいるお子さんも、ひとり黙々と制作するお子さんも、みーんな大歓迎なのです!時間の許す限り、好きなようにつくってもらいたいのです。

さて今回は「どうぶつ」がもモチーフということで、

 

「ウサギさんをつくりたい!」

「キラッキラのライオンにする~」

具体的な動物を、自分カスタマイズのオリジナルなかたちで作っていくお子さんもいれば

 

「ヤマタノオロチ!」

「ペガサス~」

といった、想像の世界の動物を、自分のイメージで作り上げていくお子さんも。

写真でみてわかるように、描いたどうぶつを工作でつくる時には「ひかりのシート」であるホログラムシートと、枝やワタ、布、枝、葉っぱ、綿、スーパーボールなどなど、用意したいろいろな素材を、お子さん達それぞれに自由に選んでもらいました。

うまくカットできない、くっつかない、シッポは何でつくったらイイ? と悩んだら、

まわりの大人のスタッフに助けてもらって

いろいろな種類の、いろいろな動物ができていきました。

 

ホログラムシートでできたキラキラのどうぶつたち。

いまのままでも、キラキラしているけれども、光の世界に放ったら、どんな光が、どんな虹がでてくるのだろうーー

自分でつくったどうぶつが放つ「にじ」をイメージして、いよいよ一人ずつ発表会です!

 

 

自分で描いたどうぶつの絵と、工作してつくったどうぶつの名前を発表して

特別な光を作品にあてます。

すると……

 

いろんなカタチの にじ が!!

 

どうぶつ自体を揺らしたり、光があたる角度をかえたりすると、にじ のカタチも変わって、反射する光もかわって、不思議な動きに。

ホログラムシートの付け方や量で、にじ の量も変わってきます。

(参加者みんなの にじ の様子はコチラから)

光をあてたことによって浮かび上がってきた「どうぶつ」の影もカッコイイ!

参加者全員、制作したどうぶつに光をあててたら、集合写真を撮って終了!!

 

午前の部も午後の部も、たくさんのステキなどうぶつが誕生しました。

つくった作品は、ご自宅に持って帰っていただいています。会場では、にじ をいっぱい出すために特別な照明を用意しましたがご自宅の電気でも、にじ は現れるということです。

ぜひ、お家でも試していただけたらと思います。

 

絵を描いて、それを手で触れる物につくっていって、出来上がったら、光の世界へ放つ。

最後には「現象」を体験出来る、3段階のストーリーによるワークショップでした。

 

この場をお借りして、

・御協賛、ボランティアスタッフとしてご参加いただいたドイツ銀行グループのみなさま

・PR、什器やオペレーションについてもたいへんお世話になっている「アートフェア東京」のみなさま

・一時画伯ボランティアスタッフとして、一緒に動いて下さったみなさま

・そして、ご参加いただいたお子様、ご家族のみなさま

・最後に、展覧会会期中にもかかわらず、ワークショップを担当してくれた小松宏誠さん

 

ご協力いただいたすべてのみなさまに感謝申し上げます。

ありがとうございました!!

 

全員分の《にじ写真》アリます!コチラからどうぞ!

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