【REPORT】vol.08 流 麻二果:再縫 〜 南三陸町(宮城県)の小学校にて「Heart on Coin “絆”プロジェクト:絆フェスティバル ひなまつり」 〜

2012.05.23

written by 流 麻二果

3月3日、南三陸の伊里前小学校にて開催された「絆フェスティバルひなまつり」に参加しました。

昨年12月に多賀城小学校での冬のふれあい事業に一時画伯ワークショップvol.07「流 麻二果:つむごう」で参加させて頂いて以来の、関西学院大学のHeart on Coin“絆”プロジェクトへの参加です。

今回はHeart on Coin“絆”プロジェクトが学習支援で一週間滞在した締めくくり、会場の伊里前小学校だけでなく歌津中学校と名足伊里前小学校にもお声がけしてのイベントとなりました。

一時画伯が南三陸でワークショップを開催させて頂くのは初めてです!

会場ではHeart on Coin“絆”プロジェクトによる遊びや、ひなまつりらしいロールケーキやお汁粉の炊き出しが行われ、一時画伯は二つのワークショップ「流 麻二果:再縫」と「山上 渡:魔法の石の物語」を行いました。

まずは流 麻二果の「再縫(さいほう)」。

1999年、トルコにも大きな地震がありました。その被災者支援として流が現地で行ったワークショップが「再縫」、それからトルコでも複数回、NYや日本各地でも10年間続くプログラムです。

旧フランス大使館での展覧会「NO MAN’S LAND」での出展をご記憶の方もおられるのではないでしょうか。

今回、東北での初めての「再縫」!

各地のワークショップで集まった不要なハギレの山、世界中の布、着物、ポケモンの布、などなど沢山!

この山から好きな布をとって、自由に工作します。  切っても、割いても、縫っても、結んでも、ボンドやホッチキスで留めてもOK!

 

どんな組み合わせにしようかなー。

 

その間に、流がみなさんの顔をササッと描いていきます。  それも作品の一部に!

 

自分のポートレイトを渡された時の子どもたちの顔、恥ずかしいような嬉しいような、なんともいえない素敵なはにかみ顔でした。

布を使って自由に工作していいなんて、やった事ないからどうしていいかわからないと思った最初も、だんだん布の山を崩してお気に入りの布を見つけたり、布の柔らかさに触れているうちに制作のイメージが湧いたようです。

小学校低学年のお子さんにはボンドやホッチキスの使用をすすめていましたが、「糸と針でやりたい!」という声が多くて、

関西学院大学や宮城大学、学習院女子大学のおにいさん・おねえさんに手伝ってもらって力作を縫いあげた子も!

そんなみんなの顔が、作品が、一つになります。

いったん東京に戻って全部を一つに縫い上げて完成した「再縫」は、アートフェア東京2012の一時画伯ブースでお披露目しました。

南三陸の子どもたちの創造が、多くの来場者の目に触れました。みんなの顔はどんな風に映ったのでしょうか。

 

今回のWSの写真・完成作品は、さらにfacebookでも公開中!➡コチラ

●この日の様子は山上 渡「魔法の石の物語」レポートに続きます!

トップヘ戻る