【REPORT】vol.04 流 麻二果 + 本橋良介:虹の柱

2011.07.31

7月29日~31日に開催された、「アートフェア東京 2011」に、一時画伯も参加させて頂きました。

アートフェア東京(以下AFT)さんと、今回のAFTのメインスポンサーであるドイツ銀行グループさんとのコラボによるアート・ファン!」プロジェクトへの参加です。

私達は、このプロジェクトのひとつである、子供向けのWS開催と、子供達がうちわに絵を描く機会をいただきました。

そして、28日のプレスプレビューの日から、「アートファン!」プロジェクトの壁面を使って、これまでの活動などを紹介させて頂きました。

↓設営の様子↓

 31日はワークショップ二本立てを開催!

午前は一時画伯の発起人でもあるアーティスト・流 麻二果と建築家・本橋良介さんによるワークショップ「虹の柱」です。

これは、東京の子供達と東松島の子供達によって番屋の柱を彩り、色を失った被災地に虹をかけようというWS。

一時画伯では初めての二人のクリエイターによるものですが、実は二人だけのプロジェクトではないのです!

「番屋プロジェクト」という、宮城大学の竹内研究室から始まった、震災によって津波で家や職場を流されてしまった漁師達が集まったり作業する為のスペース「番屋(=漁師小屋)」をつくるプロジェクトがあります。我々一時画伯のメンバーは、宮城県南三陸町に施工中だった番屋第一号を5月に訪ね、竹内先生にお会いし、以後、何か一緒にできないかコンタクトをとり続けてきました。

そして8月に、南三陸町に続き、東松島市にもこの番屋が竣工されると伺い(8月末現在、既に竣工しました!)、AFTでは東京の子供達と東松島の子供達の架け橋になるようなWSを展開したいと考え、東松島市・番屋の柱を彩る企画を提案。

「虹の柱」は、ようやく実現に至ったこの番屋プロジェクトに繋がるWSとなり、宮城県漁業協同組合鳴瀬支所+宮城大学竹内研究室+宮城大学のアートのサークル「ART STANDARD.」+ 「一時画伯」 が協働して実現する企画でもあります。

 

東京の子供達が参加してくれたAFTでの虹の柱の様子です。

まずはシマシマや虹色のアートの作品を紹介し、世界のアートの広がりを知ってもらい、自分たちが彩る柱のイメージと共にこのWSの趣旨も説明。

そして好きな色、元気が出る色を2色選んでもらって、絵具の混色によってその色を作ります。色の仕組みを少しお勉強。

その色で自由な幅でシマシマを塗っていきました。「描く」のとまた違い、「塗る」という行為には没頭して心が落ち着く作用もあります。

「番屋」のペンキ屋さんになって!とお願いしたら、とっても大事に塗ってくれる子もいたり、色の選び方や塗り方も、子供達ひとり一人に個性が出て大変興味深い!

最後にもう一度、自分たちが塗った「虹の柱」がどこに届けられるのかを説明して終了となりました!みんな東北を想って参加してくれました!

【vol.05 ニコラ・ビュフのページへ続く!】

 

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